正月2日間、実家に寄って、掃除と調理をしてきた。
実家といっても、自転車で行ける距離で、用を済ませたら、すぐ帰ります。

両親は80代、母親が調理ができなくなり、通常の夕食はお弁当を配達していただいている。
正月のおせちは、買ってきたものだが、今日は私が雑煮を作った。

野菜は年末に近所の農家から買ったもので、安いです。
母は、手術後、目が少し不自由なので、普段、包丁を使わないが、里芋の皮をむいてくれた。
この里芋、かなり固くて、山芋のようにぬめりがあった。
仕事の介護だと、高齢者ができることは、なるべく任せるのが基本だが、怪我の心配があることは、安易に任せられない。でも、母なら、構わずやってもらう。以前の母は、手先がものすごく器用であった。

雑煮は、関東風というところは親から受け継いだものだが、味はかなり違う。
最初、母は甘いねと言っていたが、これは調味料でなく、野菜でもダシを取ったから。
鶏肉の味もしみて、スープみたいな感じ・・・私にとっては、自分で作った料理は激ウマなのですが・・・。w

両親ともおかわりをしていたので、ふふふ・・・満足そうであった。
こういうシーンを見ると、子どもの頃とは、親子の関係が逆転しているなと思う。
久しぶりの家庭料理だと、親が言っていたしね。

これも、長年、福祉の仕事をしてきたたまものなのです。今では心理の仕事がほとんどだけれど、何年か前までは、精神に限らずいろいろな人の福祉の仕事がメインでした。
福祉の仕事って、相談だけかと思ったら、大間違い。
生活全般の支援が対象なので、何でもできた方がいい。
クライアントやその家族だって、人生でいろいろな経験を経てきた人も多く、資格を取り立ての若輩者がプロぶっても、すぐに足元を見られてしまう。もう5年くらい前か?介護のケアマネの研修を受けていたときは、参加者が人間力が高い人が多いので、驚きでしたね。ケアマネは、5年以上の実務経験がないとなれない世界なので、単にペパーテストの試験と違って、そうなるのだが、福祉や医療の仕事で、5年以上続けるのはたやすくはない。そして、資格も大事ではあるが、経験がものをいう世界ではある。

私は、昔、仕事で、正月に臨時に他のスタッフの代わりに訪問したり、施設に行って、調理もしたけれど、正月早々、俺の手料理でいいものか・・・わびしくないか?と思ったこともあった。正月でも、カレーでいいと言ってくれると、ホッとしたり。(笑)

親とは、以前は、険悪な時期もあって、今でも一緒に住めるとは思っていない。他の家庭を見ていても、都会だと、親が高齢で障害を抱えていても、別々に住んでいる家庭が多い。
また、家族って、一度、関係が悪化してしまうと、厄介なもので、物理的に距離を開けてしまうことが、大事だと思う。そのためには、先立つ経済面の確保がいるけれど。