ストーカー殺人事件の被害者のお母様の作品展を見てきた。
お母様は、絵画を描いている美術家なのだけれど、
ネットだと変に検索する人がいるので、個人名は伏せる。
(注:私のクライアントさんではない。)

あれから2年半もたったのだなと思いもしつつ、
ご家族にとっては、それまでとは違った時間帯を過ごされたのだろうと思う。

作品の画風が少し変わった。
抽象的な画面の中に走馬灯のような時間を思わせるようなものが、織り込まれている。

絵具の色を選ぶごとに、一筆一筆描くごとに、作家はいろいろなことを考えるものだが、
そういう工程を経つつ、
乗り越えているのだろうなと思った。

会場に評論家のコメントが貼られていて、読んだ。
若い盛りの子どもを、自分勝手で卑劣な暴力によって奪われるのは、
親にとって、たまったものではない。
そして、本人にとっても、さぞ恐ろしくて、無念であったろうと思う。

娘さんは、もしかしたら、お母様以上に、何かを表現したり、才能を発揮できた能力があったかもしれないし、
・・・才能とかに関わらず、生きていれば、いろんな可能性があったはず。


私の仕事で、犯罪被害者に関わるようになったのは、
あまり人数は多くないが、
始めは被害に遭われた方でPTSDのような精神症状がある方の
精神療法からであった。

でも、事件に遭ってからでは遅すぎる。
本当は、未然に防ぐのが重要なんだろうね。

↓通りすがりに咲いていたお花

201604hana02











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