-----2018/01/15の記事を加筆修正-----

以前、福祉の仕事をしていたときに、高齢者や障害をもった人の入院に同行したことがあった。
その中で、一人暮らしで、身寄りがない人のケースがしばしばあった。

ある女性は、持病があり、これまでにも何度か同じ病院で、入院をしていた。
一度、入院すると、1ヵ月くらいは、帰宅できない。
そのため、入院予定日に、自宅を出る前に、長期間、自宅を留守にしてもいいようにしていく。
つまり、食品で腐りそうなものを処分したり、ゴミ出しを済ませておく。
持っていく荷物も、旅行カバンくらいになるので、体力が弱っている人には、一人では移動が困難な場合もあった。そこで、そういう支援があると望ましい。
家族や友人で頼める人がいればいいが、そうでない人はそういうサービスをしている福祉、介護、家政婦、家事代行の事業所を見つけることになる。ただし、普段の通院介助と異なり、かかる時間や病院の場所によっては、介護保険では対象外の場合もあった。
また、入院や手術の前に、保証人の署名を求められる場合も、身寄りがないと困ることがある。

また、ある男性の利用者さんで、60代ころ、急病にかかり、結局、長期間、入院した人がいた。
入院中、支払いで自動引き落としになっていたものは、使っていないにも関わらず、ずっと引き落とされ続けていたので、退院後は、すべての支払いを、毎月払いにした人がいた。
その人が入院された時代は、今のようなネットや携帯電話が普及していなかった時代なのでいたしかたない面もあるかと思う。しかし、世の中、申し込むときの手続きは簡単でも、解約の手続きは面倒なことはあるものである。

水道、電気、ガスは、自宅を不在にしても、使わなければ、料金は大したことはない。
しかし、問題は、インターネット、携帯電話、NHKなどのように、使わなくても定額が引き落とされてしまうものである。
健康なときはいいが、誰しも予想外の事故や病気に出合う確率はゼロではない。ポックリ亡くなっても、支払いが続いてしまう可能性も考えられる。
寄付でも、毎月のクレジットカード払いというケースがあるが、ああいうものは、もしものときに困るので、申し込まないようにしている。

銀行口座にしておいても、もし本人が入院、死亡となったら、結構、面倒なことが多そうである。人は亡くなった後まで、お金がかかるものだが、最期まで自分で管理しきれるとは限らない。
本人が死亡や認知症が重くなった場合、家族であっても、他人の口座やカードを使うには、相続や後見人などの手続きを経ないと利用できないこともある。

今後、ますます高齢で、身寄りのない人が増えると、こういう問題も増えると思う。だんだん他人ごとでないと思うことが増えた。

そもそもネットが普及して、何かに登録したり、契約したり、パスワードを作ったりということが増えたので、日ごろから整理しておきたいのだが、そのうち、やろうかと思いつつ、やらなままになってしまいがちだ。

そういう整理、管理には、案外、時間がかかるのだけれど、普段は考慮に入りにくいから、これらからは、優先順位を上げたい。

201712hana









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