心理職に就く前、約10年間は、いろいろな障害を持った人の福祉の仕事をしていた。
精神、知的、身体の3障害、高齢者介護が中心だったが、それに伴って、視覚、聴覚、内部の障害の人、野宿者など生活困窮者、いろいろな方の支援に関わった。

福祉に転職したきっかけは、三鷹市の基本構想に、市民が提言をする会議で、福祉の分科会の副座長をしていたことだ。そこで、市内のいろいろな障害を持った人、施設の職員、団体と会うようになった。その頃の話は、ブログ2013年10月「三鷹の障害者福祉・・・を思い起こした一日」に簡単に書いた。
その後、会議で知り合った精神障害の作業所の所長さんの施設で、職員が1名、病気で休養を取ることになったため、その間の臨時の非常勤職員として働くようになった。まだイラストの仕事もしていた頃だ。
その年の暮れに、作業所の仕事と並行して介護ヘルパーのアルバイトもするようになった。介護の頃の話は、ブログ2016年1月「介護の仕事と介護男子」に書いた。
当時は、自閉症などの知的障害の人へのケアも多かった。
自宅への訪問だけでなく、いろいろな場所に同行して、出かけるガイドヘルパーの仕事も多かった。
その頃の体験は、その後、広く発達障害の人たちに関わることになって、役に立っていると思う。

20190922fukushi私は、この間、精神保健福祉士を取り、大学で心理学を勉強し、精神関係の正規の仕事に就けたらと思っていた。
ただ、既に40代だったし、それがうまくいく保証もなく、介護のケアマネの試験を受けたり、障害のアセスメントも勉強していた。

どのような障害であれ、過剰な援助は禁物である。
介護保険のサービスを利用する人は、高齢になって心身の何らかの障害を持っていることを意味する。
そして、過剰な援助とは、他者による直接の介護、物・道具による補助、行政による支援制度も含まれる。
過剰な援助を続けていると、本人が自力で行う能力・動機が低下、もしくは損なわれることがある。
また、精神的にも援助がないと不安になりやすくなったり、自己肯定感が低下したりということがある。
だから、客観的なアセスメントが大事なのである。
よけいな援助はせずに、できるだけ本人の自力でできる部分を引き出し、それ以外の援助が必要な部分はきめ細かく行うというのが理想である。また、援助する者は、自らの心身の健康を確保しつつ行う必要がある。

検索したら「過剰介護STOP!自立支援の鉄則「引き算の介護」で被介護者ができることを増やそう!」という記事があったが、原則はこんな感じである。
その考えは、カウンセリングでも、心理的な支援なので、同様だ。
ただ、心理カウンセリングでも、障害者福祉や介護の仕事でも、その旨が、患者さん、ご家族に誤解なく伝わるかどうかが難しい時もあるものだ。
また、子育ても、親は子の自立を支援していくことが目的なので、できるだけ子どもができそうなことは、親ができるだけやらない方がいい。ただし、親子関係は、福祉と異なり、客観的な判断、コミュニケーションが難しいこともあるものだ。

最近、高齢の母が、実家で訪問診療を受けることになって、手続きをした。
訪問診療の初日、医師と看護師が来た。
彼らとコミュニケーションをしつつ、私は看護助手のようにお手伝いをしていると、母の様態はともあれ、楽しい面もあり、久々にケアの仕事もいいなと思った。
おむつ交換のような身体ケアは、10年以上やってきたので、ブランクがあってもそれなりに要領よくできる。しかし、普段は、母の介護を父などに、ほとんど任せてしまっていた。

人生、仕事ができる期間は、人それぞれだが、長い人でも60年くらいだろうから、約10年も福祉の仕事に就いてきたのは、長かったなと思う。
ただ、いろいろな人たちとの出会いがあったのは、貴重な経験であった。




にほんブログ村