ちょっと時期がたったが、2019年12月26日から2020年1月4日まで、女子プロレスのダンプ松本さんが、東スポweb >プロレスに「ダンプ松本の壮絶人生「極悪と呼ばれて」」を連載していた。
とても面白かったし、彼女は、すごいなと思った。
同じ歳だけれど、現役だそうで、彼女なりの人生の課題を乗り越えてきた人なんだなと思った。
特に、いじめ、家族内のトラブル、ハラスメントなどに悩まされている人には、共感できるところもあるのではないかと思い、記事をリンクして紹介したい。

連載1に「父は、酒、バクチ、女と遊びの限りをつくした」「ある日、父は母を殴ろうとしてガラス窓を叩き割ってしまった」と書いてあった。父親の仕事が続かず、癇癪を起すため、母はかなり苦労したらしい。
こういう親が、子どもに影響を与えるのは無理もない。

ダンプさんは「大好きな母を苦しめる男をどうにかしてやりたい。そのためには強くなるしかない」と思ったところが、彼女の特徴だ。
一般に、子どもの成長期に、親の夫婦ケンカが多い、暴力など家の中で怖いことが繰り返されている状態を機能不全家族ということがある。そういう状況にさらされて育つと、子どもは不安になりやすい、自己肯定感が持ちにくいなどネガティブな影響を受けてしまうことがあるからだ。精神的に強くなりたいと思っても、なかなか自信が持てない人も多い。
また、母と娘の心理的な関係が強まってしまうこともある。
ダンプさんは、父とは、高校の頃から45年間、口を聞かなかったそうだ。ただ、父とのその後は、連載15に書かれている。
このエピソードも共感できる。私も親との関係がいくらか修復できたのは、親が高齢になってからだ。

ダンプさんは、学校での部活や仕事など、世の中で自分でできることに挑戦していく、適応能力はかなりある人だと思った。
女性プロレスに入門して以降も、いじめなど、厳しい状況に出合うが、それも乗り越えていく。当時、女子プロに入門しても挫折していった人が多いはずだ。
体をはって、ものすごく大変な仕事だと思う。それを年十年も続けられていることも、すごい。

連載の最終回の #いじめ を受けている人へのメッセージは、多くの人に伝わってほしい。
「人生は長い。いじめの対象になるのはせいぜい2~3年。
逃げていいんだよ。でも絶対に命を落としちゃダメだ。
逃げて隠れてる間はたった一人の孤独に耐え、フィジカルとメンタルを徹底的に鍛えろ。
ケータイなんか見るな。」
と、松本さんは書いている。


東スポweb へのリンク:
連載1「父親を殺すためにプロレスラーになった」

YouTubeで見つけたダンプさん。



1980年代の女子プロレスを扱ったテレビドラマ「輝きたいの」のブログ記事はここ
遠藤京子のテーマソング「輝きたいの」を思い出した。

ドキュメンタリー動画サイト「DOCS for SDGs」に、ダンプ松本さんを取材した「DUMP MATSUMOTO」が載っている。


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