映画「メイキング・オブ・モータウン」を、吉祥寺のアップリンクという映画館で見てきた。

モータウン・レコードは、1959年、アメリカのシカゴでできたアフリカ系アメリカ人のポピュラー音楽のレコードを作っていたレーベル。
マイケル・ジャクソンがいたジャクソン5ステービー・ワンダー、ダイアナ・ロスもいたスプリームスなどが、所属していた。
1950年代までは、音楽産業も、人種によって差別されていたが、モータウンの音楽は、人種を超えて、ヒットチャートに曲を連発していった。
作曲、ダンス、アーティストの養成・・・すべてが斬新で、エネルギッシュで、人々をワクワクさせた。

そして、イギリスのロックバンド、ビートルズやローリングストーンズがカバーした曲の中にも、原曲はモータウンのアーティストが作った作品がたくさんある。
ビートルズ「プリーズ・ミスター・ポストマン」「マネー」なんかがそうだ。
ローリングストーンズ「エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ」は、元はテンプテーションズ。

私が、モータウンの曲を聞き始めたのは、1970年代の後半からだ。
ビートルズやストーンズの影響と、当時は、スティービー・ワンダーが、すごかったので、関心を持ち始めた。
1980年頃のニューウェーブの頃は、ジャムの「ヒートウェーヴ」とか、ワムの「ラブ・マシーン」、ミック・ジャガーとデビッド・ボウイの「ダンシング・イン・ザ・ストリート」とかカバーされることも増えた。

映画「メイキング・オブ・モータウン」は、知らない話も多くて、面白かった。
かなり斬新で、クリエイティブなレコード会社だったと思った。
モータウンレコードができた頃は、まだ人種差別が公然と行われていた時代で、人種や男女に関係なく仕事が行われていた。
しかし、南部にツアーに行ったときは、まだ公民権運動の前の社会で、トイレも白人とは別。銃を突きつけられるなど、大変であったことが伺えた。
そして、マーヴィン・ゲイのWhat's Going Onの話は、感動した。今でも、アメリカでは人種差別に関連した事件が起きて、抗議活動が行われるけれど、歌詞の内容は、今でも通じるものがある。

映画を見て、チャレンジしなきゃって、エネルギーをもらえた。





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